バイオ燃料の落とし穴

IPSコラム:補助金が加速するトウモロコシ・エタノール需要 2007/11/20

【IPSコラム=マーク・ソマー、2007年11月】

http://www.news.janjan.jp/world/0711/0711185811/1.php

米国が石油の代替として利用し始めた燃料源であるトウモロコシ由来のエタノールは高価かつ非効率であり、環境面からしても経済面からしても破壊的であると語るのはマーク・ソマーだ。彼は、世界的に配信され賞も受けたラジオ番組「可能性の世界」のホストを務めている。

最近では、カーギル社や「アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社」のような巨大農業ビジネスがホワイトハウスや米議会に圧力をかけて、自らの企業的農業パートナーに利益を与えるような多額の補助金を長期にわたって確保することに成功している。

しかし、トウモロコシ由来のエタノールは私たちの未来を約束しないものであることがわかってきた。エタノールの温室効果ガス排出量は石油に比べてわずか13%低いだけである。最近の経済協力開発機構(OECD)報告書は、「エタノールとバイオ燃料が環境に与える影響は、全体として、石油やディーゼル燃料の影響を簡単に上回ることがありうる」としている。

エタノール需要によって加速しているトウモロコシ供給へのプレッシャーにより、メキシコでは昨年、トルティーヤの価格が50%も上昇してしまった。貧しい人びとの手に、この常食が入らなくなってしまったのである。中国やインドでも、上昇するトウモロコシや大豆価格の波及効果によって、食料価格インフレがおき始めている。

食べ物は私たちの基本的人権であって、その他の単なる商品とは違う。食べ物を買えない人たちを犠牲にしてまで取引の対象とすべきでない。この事実を私たちが認識するまでは、株主の利益よりも人間の利益を重視した燃料システムと食料システムの双方を作り続ける必要があろう。(原文へ)

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩

(IPSJapan)

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