旅の楽しみには,たくさんの文化や暮らし, 大勢の人々との出会いばかりではなく, その合間にたくさんの書物との出会いがある. 読む内容に選択の余地はほとんどなく, 好き嫌いに関わらず頂いたり交換したりした本を, あるいはゲストハウスの片隅に置いてある本を手にとって読む. 好きな本,興味のある本しか読まない日常とは,違う味わいが旅の読書にはある. そんな旅で出会った本を大体読んだ順にまとめてみた.(随時更新中)

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へミングウェイ短編集(1)(2) これは持って旅に出た.新潮文庫版.ヘミングウェイはとにかく読んでいて気持ちいい.
中原中也詩集 これも持って出た.好きなもので.でも旅に似合わないのに気付いて誰かにあげた.
火星年代記(レイ・ブラッドベリ) 異常に面白い,感動,やっぱりすごい,と日記に書いてある.退屈したときは何度でも読み返すに値する本.大概持ち歩いている.
武器よさらば(アーネスト・ヘミングウェイ) どこで手に入れたんだろう?記憶にない.
夏への扉(ロバート・A・ハインライン) やっぱり,異常に面白い,と日記には書いてある.(笑) 確かに何度読んでも面白い.
Asimov on Science Fiction(Isaac Asimov) ポカラの古本屋で買った.SFに関するエッセイ集.
Martian Chronicles(Ray Bradbury) 「火星年代記」の英語版.これもポカラの古本屋で買ったと思う.
特効つぼの見つけ方 はのまん氏に借りて読んだ.本を読みながら自分でつぼを押しているうちに眠りこけてしまった.(笑)
City of Joy(Dominique Lapierre) バングラデシュで読み始めて以後の日記に,ハサリカルカッタに出る,ハサリ路上生活者になる,ハサリリクシャに 出会う,ハサリリクシャーワラになる,などとストーリーを追いながらしたためてあるのがおかしい.実はカルカッタでサイン本を買ったのだ.邦訳「歓喜の街 カルカッタ」
生態学入門(梅棹忠夫)・進化とはなにか(今西錦司) カルカッタのサダルストリート消防署前の古本屋で買った.旅に出る前にウィルス進化論の本を読んでいて,ダーウィンの進化論を廃して,今西錦司の進化論が今後の進化論の主流となるべきとの確信を深めた.やっぱりそうだった.どんな内容かは読んでみて.
さぶ(山本周五郎) カルカッタで早川千晶ちゃんに出会ったとき,彼女から借りて読んだ.その結果,私の読書歴の中で最も重要な作家のひとりとなった.何度読み返したことか.
赤ひげ診療譚・季節のない街(山本周五郎) 神戸港発上海行きの鑑真号の中で再読した.これは荷物になるので捨ててきたな.
女が見ていた(横溝正史) タイのサムイ島ビッグブッダにあるキンナリ・ロッジに置いてあったものを読んだ.どうということもない退屈しのぎである.幸せの葉っぱと共に読書,水泳,ビデオの毎日であった.
SF水滸伝(石川英輔) これはサムイ島ナタウンにある古本屋で買ってきたもの.面白かったのは覚えているがストーリーは忘れてしまった.本を買ってきて読んでは売りに行く.そんな繰り返しだった.ちなみにキンナリはビッグブッダ唯一の葉っぱ取扱店です.秘密ね.
Out of Africa(Isaac dinessen) もうこれは有名.アフリカに思いを馳せながら,読んでいたもののひとつ.映画「愛と哀しみの果て」(なんちゅう邦題だ!)の原作.
マッハの恐怖(柳田邦男) これもサムイの古本屋で入手.いやぁ,すっげえ面白かった.これ赤丸!
腐蝕の構造(森村誠一) サムイの古本屋で入手.どーということもない小説.楽しく読めればそれで良いという暮らしだった.
Devil’s Disciple() 作者も覚えていない.アメリカで実際にあった犯罪のドキュメントものだったような.コサムイの古本屋で入手.
アジア絶望工場(鎌田慧) これもコサムイ.タイとマレーシアを移動しながら読んでいた.東南アジアと日本との関わりについて長文の手紙を 誰宛ともなく書いたのを覚えている.結局出さなかったけど,後に女房のアジアを知るための教科書として役に立った.(笑) そういえば帰ってきてから女房 がこの本を買ってきて読んでいたなぁ.
全東洋街道(藤原新也) デリーのメインバザールにあるホテルパヤルで知り合った中村君から借りて読んだ.この頃の藤原新也は面白いなぁ.
サイゴンのいちばん長い日(近藤紘一) どこで手に入れたのか,自分で買ったのではないことは確か.読んで感心していたと思う.私日記に「面白い!」「つまらん」「感激!」とか,いい加減な感想しか書いていないもんだから,よく思い出せない.
政治家(戸川猪佐武) こんな本読んでいたんだ.(爆) とあとになって思う本.日本ではまず手にしない類の本だが,面白かった記憶がある.
ピアノ協奏曲二十一番(遠藤周作) なんじゃこれ.こんなの読んでいたっけ? よっぽど退屈していたんだ.
Greenhills of Africa(E Hemmingway) ああ,これもアフリカに思いを寄せながら,読んでいた本だ.狩猟が出来た頃の古き良き時代と見るか,それとも欧 米列強の自由気儘な横暴がまかり通っていた時代と見るか.今でもいるよ.横柄な白人旅行者とかくろんぼ呼ばわりする日本人.そういう見方とは違う価値のあ る本だと思う.
カルカッタ大真珠ホテル(谷恒生) この人あとバンコクの楽宮旅社が舞台の本も書いている.旅行者には有名だけど,私的にはあんまり面白くない.
華やかな手(曾野綾子) クリスチャン作家は嫌いだっちゅーの.読む本なかったんだなあ.
男たちの真面目なはなし(椎名誠) 読んで忘れてしまうのがこの人の本の特徴.
老人と海(アーネスト・ヘミングウェイ) 読んでみて読書とは本当に素晴らしいなぁ,と感じる.へミングウェイの感動は旅の感動に通じるものがある.
明暗(夏目漱石) もう無茶苦茶分裂してしまった頃の作品.最期まで書けなかった.書かなくて良かっただろう.書いてもつまらん作品であろう.
極東セレナーデ(小林信彦) この人は自分と感覚が似ているというか,懐かしい題材を実に新鮮に描き出してくれる.
犯人の描かなかった絵(和久峻三) はて,何も覚えていない.
今日もロックステディ(山川健一) ああ,これもどんな内容だったか,思い出せない.う~む.
The Sands of Time(Sidney Sheldan) けっ,くだらねえ.インドのパトナからカルカッタへ向かう時,駅の売店で買った.カルカッタに着くまでに読めてしまった.シドニー・シェルダンはもう読まないと誓った.
Fear and Loathing in LasVegas(Hunter S Thompson) これは,カルカッタのパラゴンホテルで親しくしていたイギリス人のボビーから「面白いから読め」ともらった.すげえ面白かった.ジャンキーがラスベガスを目指すロードムービーっぽい話なんだけど,挿し絵もすごくPOPで良かった.最近映画になったらしいが,よく知らない.
Wilt(Tom Sharpe) これもパラゴンで同じドミにいたフランス人の女の子にもらった.こいつも面白かったことは覚えているが,内容を忘れちゃった.こういう本は,今度探してみる.
空海の風景(司馬遼太郎) いやぁ,面白い.空海だけじゃなく当時の僧侶ってみんなツーリストなんだよね.空海なんて四国でほとんどLSD 体験と同じような体験してる.私もゴアのビーチで同じ体験した.(爆) 空海みたいな偉い人はナチュラルで飛んでしまうのだろうな.これはポカラで買っ て,山を歩きながら読んだ.
ナナカマドの街から(三浦綾子) だからぁ,クリスチャン作家は嫌いなんだってぇ.つまんねえエッセイ集.こんなんで金取るなんてほとんど詐欺だな.絶対買ってない.頂きものだ.
Headhunter(Michael Slode) ホラーは英語で読んでいるとさっぱり怖くない.(爆)
変なニッポン(宝島) 爆笑! 海外が描いた日本人.日本人ってホント変!
ドンナ・アンナ(島田雅彦) 読んだのを今思い出した.デビュー当時,この人はすごい作家になるかもと思わせたが,最近知らない.
幻戯(西村寿行) 暇つぶし暇つぶし.
桃尻娘(橋本治) 爆!声を出して読むことをお勧めする.もう,こんな面白い小説は読んだことがない,というくらい笑った.私は小 説を音読するのが好きで,旅行中よく女房に読んで聞かせていました.この小説は,幸せの葉っぱと共に声を出して読むと,気も狂わんばかりに笑えます.ネ パールの山々に笑い声がこだましていたはず.
貧しき人々(ドストエフスキー) うー.旅行中に読んでいたんだ.(笑) 「罪と罰」ほど印象がない.
精神の発見(梅原猛) 何を発見したんだろう? 私は.
痩せゆく男(リチャード・バックマン) これはスティーブン・キングのバックマン名義の作品.アイデアはつまらん.けどこの人は読ませる技術を持っている.ピピで入手したものだろう.
吾輩は猫である(夏目漱石) 女房が好きで,旅行中に何度も何度も繰り返し読んだ.繰り返し読んで飽きるどころか,どんどん面白くなるのはさすがである.これも音読すると楽しい小説のひとつ.
ひも(円つぶら) なんだこりゃ.
虚無への供物(中井英夫) あれぇ,私これはとっくに読んでいると思ったのに,旅行中に読んでいたんだ.日本の推理小説の金字塔です.
砂の器(松本清張) 高校生の時に映画で泣いた.これはピピ島で買ったんだな,きっと.
アッカンベー・チャーリーブラウン これは女房の趣味だ.暇でついでに読んだ.
ちいさこべ(山本周五郎) これはナイロビ日本人会の図書館で借りたものだ.ナイロビにいた頃,ここで図書カードを作ったのを覚えている.ほんとに周五郎って厳しい作家だ.
ミステリーゾーン・6 ううう,さっぱり重い打線,いや,思いだせん.
最期の伊賀者(司馬遼太郎) うっ,司馬遼太郎どこにでも置いてある.はずれがないので,つい借りてしまう.
私は2歳(松田道雄) 困った,ナイロビで借りた本はほとんど思い出せない.^^;;
黄金の犬(西村寿行) こいつは結構面白かったような.でも,暇つぶし暇つぶし,って,何やってい単打,いや,いたんだ.
城の崎にて・小僧の神様(志賀直哉) ふん,私小説は嫌いなくせに,面白かったのだ.
異都発掘(荒俣宏) この人の作品,特に評論は結構読んでいる.確か荒俣宏って田中真知さんの先輩なんだよな.
偽原始人・野球盲導犬チビの告白(井上ひさし) くそっ,もういっぺん読み直そうっと.
龍の子太郎・二人のイーダ(松谷みよ子) 女房の趣味.児童文学って,のめり込めない私.
革命の二つの夜(筒井康隆) ふふふ,旅先でほとんど見つからないのが筒井康隆.女房はついていけないと云っている.
悪霊の棲む日々(西村寿行) 西村寿行は結構ありますね.みんな飛行機の中で読んで捨てて行くらしい.(笑)
リプレイ(ケン・グリムウッド) 人生をもう一度やり直せたら.....やっぱり旅に出る.あ.確かこれ妹がナイロビに送ってくれた荷物の中に入っていたやつだ.
花石物語(井上ひさし) だから,何にも思い出せないんだって.
蒼い時(山口百恵) 泣いちゃいました.山口百恵は菩薩である,と云ったのは平岡正明.ついこの人を思いだしてしまう.久々に平岡の激しい文章が読みたくなった.
日本人の阿闍世コンプレックス(小此木啓吾) へぇ.
羊をめぐる冒険(村上春樹) 多分ナイロビにいた頃は女房が借りたり,貰ったりした本を私は読んでいる.ああ,どっかで読んだような話だなあ,つまんねえなあというのが感想.村上春樹を高く評価する人の多いこと.期待しすぎると面白くない作家のひとり.
バーボン・ストリート(沢木耕太郎) 面白い.いやあ,ハードボイルドだねえ.
ワッツ・マイケル(小林まこと) おいおい,誰だこんなもの持ってきてる旅行者は.
おごそかな渇き(山本周五郎) 周五郎未完の遺作.ナイロビの図書館から借りて読んだのかなあ.
ブラックジャック10・うる星やつら20・シティハンター3・ボーダー全巻・アホーマンス・コージ苑 一体どこで入手したのか定かではない.ボーダーはインドはプーリーのサンタナに全巻あった.高橋さん,コージ苑読んでました.(笑)
モモ(ミヒャエル・エンデ) モモは映画が先.つくづく最近は時間泥棒の虜にされている.
食卓のない家(円地文子) ふー.
逃げるアヒル(ポーラ・ゴズリング) え,ホントに読んだの.まったく記憶にない.
日本細末端真実紀行(椎名誠) いいの,この人は.読んですぐ忘れて良い作家だから.
ご依頼の件(星新一) これはとっくに読んでいたが,やっぱり暇だったんだ.面白い.
札幌着23時25分(西村京太郎) はい,これもすぐ忘れて良いです.
情報フィールドノート(小川和久) だから,読んだことすら記憶にないの! 日記には読んだって書いてあるんだけど,記憶に残らないと云うのはその程度の内容なのだ.
生体廃墟論(伊藤俊治) こいつは,今も書棚に置いてある.カイロの日本人会の図書室でもらってきた.そう,ここは持ち出し自由なんです.貰いっぱなしじゃ悪いから,持っていた本を全部置いてきた.何処に行ってもギブアンドテイクでいきましょう.
宇宙からの帰還(立花隆) すっげえ面白い.読んだ直後はみんなに薦めていた.これはカルカッタで知り合った山本君にバンコクで貰った.本の裏表紙に山本くんの読了サイン(88年5月17日バングラデシュ)が書いてある.
存在の歌(バグワン・シュリ・ラジニーシ) インドで誰かに借りて読んだもの.こいつは帰国後買った.何度読んでもよく判らない.ばかばか.
The Door into Summer(Robert A Heinlein) 「夏への扉」の英語版.やっぱり面白いぞ.
Hindu Mythology(W J Wilkins) 忘れもしない.インド最南端カニャクマリの本屋で買った.インドの神様の絵が入っていて,それで買ってしまった.古い英文で書かれていて,すごく読みにくい.
南島の民族文化(上江州均)・南海の歌と民族(仲宗根幸市) 沖縄の石垣島に行くときに空港で買って読んだ.トリカブト事件のロッジに泊まったんだけど,毎日ごろごろ,一緒に行ったおばあちゃんは退屈そうだった.今度行ったら,ちゃんと写真撮ってこようっと.
客家の原像(林浩) 会社の慰安旅行で香港に行くときに,空港で買って読んだもの.どうせ,退屈なんだもん.
ハンニバル(トマス・ハリス) やー,笑った笑った,全編これ爆笑の渦,冗談の嵐.マレーシアの海岸でげらげら笑い転げながら読んだよ.後で映画でマジで演じているアンソニー・ホプキンスを見て,また爆笑しちゃったよ.みんなぁ,そんなマジになっちゃ駄目だよぅ.ぎゃははははははは.
血族(宮崎学) 面白かったー.客家出身の「将軍」と呼ばれた男が活躍する近代アジア裏面史を描いたノンフィクション.ちょっとそのへんの想像力では生み出せない波瀾万丈の冒険活劇だね.将軍にお会いしてみたいです.コサムイで読みました.
「三大陸周遊記」(イヴン・バツータ) 海辺で規則正しい毎日を送っている時の就寝前のお供には,かわいい女の子ではなく古典が良い.^^;
「レベル7」(宮部みゆき) はうっ,もう,ジュブナイル小説を読んでいるように判りやすい小説.NHKあたりの子ども向けの連続ドラマを見せられているよう.こちらの知性を侮っているのではないことを祈りたい.
まだまだあったと思うが,日記に記してあるのはこれくらい. また,思い出したら追加します. それと,内容を忘れた本は再読して,またお知らせします. ホント何か年々馬鹿になっていく私.

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